「自分の大切な人に笑っていてほしい。そのために私はがんばるんだ」
この言葉は、小さい時からあまり主体性がある方ではなかった北島が一貫して持ち続けている価値観の一つです。
歴史に名を遺したいとか、世界一になりたいとか、億万長者になりたいとか、そういう大きく野心的なビジョンはありませんでした。
「幸せのハードルが著しく低い」と評されますが、空がきれいだとか、ご飯が美味しかったとか、会話が面白かったとか、人の笑顔が見られたとか、そんな些細なことで幸せを感じてしまうくらいには「ありふれた日常」を幸せに暮らせています。
プライベートの私を知っている人はおおよそ上記のことを聞くと頷いてくれると思います。
反面で、仕事をしているときの私を知っている方からするとそんなにのほほんとしているようには見えないとも言って頂くことがあります。
現に今は(私にとっては)壮大な経営理念を掲げて、一緒に歩んでくれるメンバーと、私たちを信じて下さるお客様と共に歩む日々を過ごしています。
このギャップと、モチベーションはどこから来たのか、それについて少し書きたいと思います。
自分が幸せにできる範囲
私の「大切な人」とは、最初は恋人や友達、そして家族くらいからスタートしていたと思います。
お人よしの私にとってその対象が少しずつ広がったのは社会に出てからでした。
会社の人たち、そしてお客様…多くの人と出会い、そして仲良くなるにつれ、「この人にも幸せになってほしい。笑っていてほしい」と思う人がどんどん増えたのです。
それでも、そのすべてを幸せにできるほど、私の力は強くありませんでした。
独立する前の私は、本当に大切な人を守るためにその対象を限定せざるを得ませんでした。
しかし、その対象が少なくていいと割り切ったわけではありませんでした。
だから、少しでも多くの人を幸せにできるように独立し、少しでも事務所を大きくしていくことでその対象を増やしていけるように、
同時に人を幸せにできる人を増やせるようにする必要があると考えています。
持続的に成長をすることの必要性
以前「学び続けることの大切さ」を書きましたが、一人でも多く、一人一人をより幸せにするために、私にはもっと多くの知識、スキルが必要だと思い、仕事の合間を縫って勉強を続けています。
短期視点と長期視点の問題で、目の前のことだけをこなしていても長期的な成長は望めません。
そのために「長期視点で」「成長するために必要なものを」「継続して」学習し続ける必要があると考えています。
些細なことで幸せでも、それだけで満足しているわけではありませんし、何より自分だけが幸せならいいとも思っていません。
私は「自分の大切な人たちに笑っていてほしい」のです。
そのために、私はこの人たちにしてあげたいことがたくさんあります。
だから、それを成すための成長をするため、税理士試験が終わっても毎日のように勉強を続けています。
日に日に増える「ありがとう」
道半ばですが、現状でも、この事務所の特徴として、お客様からたくさんのありがとうを頂戴しています。
また、メンバーともありがとうを自然に言い合う関係が出来ています。
私にとってお客様やメンバーはかけがえのない大切な存在です。
メンバーにおいても、お客様と接する機会を持ち、お客様との信頼関係を、感謝し合う場面に触れ合えるようにしていっています。
この事務所で働いても自尊心は育たないかもしれません。
名声は得られないかもしれません。
ですが、お客様とメンバーから感謝され、そして感謝してもらえる人になれる知識・マインド・スキル、そしてその実体験はたくさん提供できる、そう実感しています。
時に自分が直接お客様から言われたわけではないですが、事務所に関わる人が笑顔で「ありがとう」と言える・言われる瞬間が社内外問わず増えていくこと、これが今の私の幸せの一つです。
ふと立ち止まって感謝してみる
今回このことを書こうと思ったのは、先週末何気ない青空を見たからでした。
いつも歩いている街並みがふと立ち止まるときれいな空、青々と生い茂る緑、さわやかな風、そして人の楽しそうな笑い声…
その幸せな光景に気づいたとき、ふと私の大切な人たちのことに想いを寄せ、今私が幸せであるように私の大切な人たちにももっと幸せになってほしいと思い、もっと頑張ろうと気持ちを新たにしました。
世間は五月病の時期になろうかとしていますが、当事務所のお客様・メンバーが朝希望とともに目覚め、日々幸せのために生き、明日への夢を膨らませ眠れることを今日も願うのでした。